UPSの重要性と欠点
インターネットや携帯電話の普及をはじめとする情報通信の高度化によって、情報通信システムを停止させないための無停電電源システム(UPS)が重要なものになってきています。
そのため、パソコンやサーバーだけでなく、金融・通信・放送・交通など、あらゆる場所で積極的にUPSが導入されるようになりました。
万能なUPSですが、その装置寿命が迫ってきたときに重要なことに気が付きます。
「新しいUPSに取り替えるためには、落とせない電源を落とさなければならない。」
その悩みを解決するのが無瞬断切替です。
無瞬断切替とは?
専用の「無瞬断切替器」を用いることで、切替対象である既設UPSの負荷設備を、新設UPSの負荷側へ無瞬断で切替えることが可能なサービスです。
切替を僅か1ms以内でおこなうため、負荷設備を停止することなく切替を実施することができます。
無瞬断切替作業フロー
SERVICE FLOW
STEP1
<現状>
既設UPSの出力側に負荷設備が接続されている状況です。
STEP2
<仮設線の布設>
下記区間の仮設線を布設する。
既設UPS~無瞬断切替器
新設UPS~無瞬断切替器
無瞬断切替器~負荷設備
<仮設線の接続>
既設UPSおよび負荷設備において仮設線を活線にて接続する。
STEP3
<既設線の取り外し>
負荷設備には、無瞬断切替器を通して電源が送られているため、既設線を取り外しても負荷設備に問題は出ません。
STEP4
<無瞬断切替>
無瞬断切替器を使用し、既設UPSから新設UPSに電源を切り替える。
STEP5
<新設線の接続>
新設UPSと負荷設備に新設線を接続し、仮設線との並列回路を作る。
STEP6
<仮設線の取り外し>
仮設線を取り外し、新設線に電源を移行する。
<無瞬断切替作業の終了>
既設UPSの撤去と無瞬断切替器の片付けをおこない終了。
負荷設備に影響なく切替完了